脊柱管狭窄症の典型的な症状である間欠性跛行(かんけつせいはこう)は、少しの距離を歩いただけで、腰やお尻、下肢に痛みやしびれが現れるので、困っている患者さんがたくさんいます。
脊柱管狭窄症の人は、背中を反らすと脊柱管が狭くなるため痛みやしびれの症状が増してしまいますから、背中を反らさないような姿勢が良いのです。
そこで、運動療法としてお勧めなのが、四つん這い(よつんばい)体操です。筋肉を刺激しながらおこない、背骨の動きを意識して、柔軟性を高めます。
まず、四つん這いの姿勢になります。そこから背中を引き上げるように丸めていき、上げきったらお尻を下げて、腕は前に伸ばしたまま、正座します。
そのあと、腹筋体操をおこなうと筋力が高まり、姿勢を保ちやすくなるのでさらに効果的です。
腹筋体操は、ひざを立てて、仰向けに寝ます。腰を床に押しつけるようにしたら、次に頭を上げ、続いてお尻を上げていきます。
四つん這い体操を1日に10回、腹筋体操は5回を目安に、できれば毎日続けておこないます。これなら、日常生活の中でも手軽にできると思いますので、間欠性跛行に悩んでいる人は試してみると良いでしょう。個人差はありますが、6割くらいの患者さんは運動療法で症状が改善します。
運動で改善しないときは薬で痛みをとる
posted by kyousakushou at 16:11
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